変形性膝関節症
立ち上がったり歩いたりしたときに膝が痛み出す。その多くは変形性膝関節症だ。
加齢とともに膝の軟骨がすり減り、骨と骨が触れて炎症を起こす。
変形性膝関節症の患者は50歳以上の女性で75%、男性でも54%にのぼるというデータ
がある。この病気は軟骨の磨耗から起こる。軟骨が劣化する原因は老化のほか、肥満
による体重の負荷もあるといわれる。動くと痛みを感じるからと、体を動かさないで
いると運動不足で体重が増え、膝に負担がかかり、症状がひどくなるという悪循環に
陥る。磨耗した軟骨が再生して元に戻ることはないが、適切な運動や体重管理で軟骨
を滑らかにする効果が期待できる。ただし、運動後は膝が炎症を起こすので、そのま
まにせず冷やすことも重要。
運動のほか有効とされるのが食事療法。軟骨のすべりを良くする成分を作る「アセチ
ルグルコサミン」が一般に利用されている。アセチルグルコサミンはカニやエビ、キ
ノコ、牛乳などに含まれているが、体の中でも合成される。年をとると合成能力が衰
えてくるため、不足気味に。食品やサプリメントを利用して補助的に摂取するのが効
率的だ。年だからとあきらめず、適切な治療を受けよう。
日本経済新聞2006年10月24日夕刊〜膝の痛みあきらめない〜より抜粋で紹介しました