続・春は眠い?
「実は、人間にも冬眠遺伝子がまだ存在するのではと考えられています。冬になると甘いものや炭水化物が欲しくなり、運動量が減り、眠る時間が長くなって、気分は落ち込み気味になる・・というけいこうがあり、これは特に東北など高緯度で日照時間の少ない地域によくみられます。日照時間と気温が、この冬眠に似た現象を引き起こすと考えられます」それなら冬眠暁を覚えずでは?と思うのだが、白川先生によれば、眠るというのは、体温が下がり、交感神経が休み、脳の興奮性が下がった状態なのだという。だが、冬は寒さによって血管が収縮し、皮膚表面の血流量が低下して、体温が下がりにくく、交感神経もあまり休息しない。つまり、冬は冬眠時間こそ長くなるものの、熟睡感は得られにくいのだ。これに対し、日照時間が増え暖かくなる春は、気分も高揚し、日中の活動も活発になってくる。冬の浅い睡眠のリバウンドに加え、活動量が増え肉体的には疲れていること、睡眠に適した環境になることで、やはり春は眠いのだそうだ。
SALUS 2007年3月号〜不思議なるほど研究所「春眠暁を覚えず」の謎〜より一部紹介しました