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不眠治療のカギ 「時計遺伝子」

 眠れない、という悩みを持つ人は多い。だが、年齢によってその内容に違いがある
ことがわかってきた。
若い人の不眠症は「入眠障害」(寝つきが悪いが、寝てしまえば満足のいく睡眠が得ら
れる)がほとんど。一方、40歳を越えた中高年者の不眠症は、全体としての睡眠時間
は長く取れるものの、眠りが浅く、途中で何度も起きてしまう「熟眠障害」のケースが
多い。社会的にもストレスが増える年齢である上、加齢による体の変調が眠りを妨げ
る。
人間は細胞の代謝や合成を24時間周期で行う。これが「体内時計」と呼ばれる機能だ。
体内時計にかかわる「時計遺伝子」は、たんぱく質の代謝サイクルであることもわかっ
てきた。
時計遺伝子は全身の器官や皮膚に分布しており、脳の視床下部が親時計となって全体
のリズムを統一している。ところがストレスがあると、部位ごとの代謝サイクルに影
響が出ることが最近の研究で明らかになった。簡単に言うと、体の中のたくさんのス
イッチが、バラバラにオンオフされるような状態。これが不眠の原因らしい。時計遺
伝子の解明は、不眠の根本的な治療につながりそうだ。


日経トレンディ2006年11月号カラダ復活の科学「不眠」より紹介しました

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