腰痛とは?
腰痛は人間が二本足で起立し、歩行するようになって以来、宿命付けられた病気だといわれています。腰痛はなぜ起こるのでしょうか?
私たち人間の重い頭を支えているのは、頚椎、胸椎、腰椎などの椎骨で作られている脊柱で、本来ゆるやかなS字カーブを描いています。
椎骨と椎骨の間は椎間板という軟骨性の板がはさまっていて、クッションのような働きをしています。
しかし、年をとると共に椎間板の弾力が失われ、クッション効果が薄れ、腰骨への衝撃が緩和できなくなってきます。
また、脊柱の周りにある筋肉が衰えることで、脊柱を安定させにくくなり、腰に負担をかけ痛みを生じる元になります。
腰は、常に重圧を支えているためトラブルが多いというわけです。
原因は?
激しいスポーツ後の筋肉疲労、腰に負担のかかる姿勢の悪さや体の癖、仕事での立ちっぱなし、座りっぱなし、重いものを持つ作業、合わない靴を履いている、骨折、ねんざなどけがの後遺症、肥満、冷え、妊娠、また、心理的ストレスなど、多くの場合、これらの要因が複雑に絡み合って痛みを引き起こしているようです。
対策は?
大部分の腰痛は、いくつかの注意点さえ守れば、特別な治療をしなくても改善します。
手術が必要な患者は数パーセントです。
急性腰痛の場合、無理に動かず痛みの出ない範囲で安静にしていれば、一週間程度で改善します。
安静時の姿勢は、背中を丸めひざを抱え込むようなスタイルがベターです。
寝るときは固めのベッドで横向きがよいのですが、仰向けでないと寝られない人は、ひざやふくらはぎの下に座布団などを敷くと、腰の沈み込みを防ぐことができます。
慢性の腰痛、あるいは腰痛を予防したい人は、まずは筋肉を鍛えましょう。特に腹筋が弱まると腰椎に負担がかかり姿勢も悪くなります。ストレッチや体操などで固まった腰周りの筋肉をほぐすのも有効ですが、すでに痛みのある人は、無理をせず痛みの出ない範囲で行いましょう。
また、足裏のつぼを押して新陳代謝を上げ、内臓の働きを高めることも腰痛の予防・軽減に役立ちます。慢性的に痛む場合、局所麻酔を圧痛点に注射する治療法もあります。
これらの対策を行っても痛みや痺れが長期間続き、排尿障害がある場合などは専門医を受診しましょう。